樗木(ちょぼく)の遺言と爺怪説

愛国的好奇高齢者の遺言と違和感をエッセイ風に・・・

メディアの劣化はコロナの所為、か?

19日、大谷翔平がMVPに選ばれた。予想通りである。 しかも、30人の記者全員が1位票を投じるという、いわゆる”満票”獲得だ。 これもまた、ほぼ予想通りである。 電波メディアはこれを速報で伝え、多くの活字メディアが“待ってました”とばかりに 特集を組んだ…

韓国大統領選の行方 (J-85)

何でもありのあまり美しくない選挙戦を繰り広げるのはいつものことで、何が起きよう と驚きはしないが、どうやら先が見えてきたお隣韓国の大統領選である。 当初は、かなりリードしていたはずの与党代表・李在明候補は、数々のスキャンダルな どで徐々に支持…

時は今(J-84)

総選挙、終わってみれば絶対安定多数の261議席を獲得した自民の圧勝である。 逆に野党連合は、”政権選択選挙“を合言葉に統一候補を立てながら議席を減らしたのだ から惨敗というほかはない。なのに、枝野代表も志位委員長も”一定の効果があった“ という。…

日本の韓国化現象を憂える(J-83)

タイトルを見るや”何を馬鹿なことを“といきり立つ人がいるかもしれないが、まあ最後 までお聞き願いたい。私が懸念しているのはそこなもので・・・。 つまり、何を言っても“聞く耳を持たない”人が増えているような気がして、何となく憂 鬱なのである。 例を…

運も実力のうち(Y-35)

「勝敗は時の運」という言葉の通り、戦いに「運」はつきものです。 「運」はまた、様々な「選択」の場面にも姿を現します。 思えば「運」は、人生そのものに深く介入してくる不思議な存在です。 とはいえ、「運」をどうとらえるかは人それぞれです。 ある人…

風向きは祝賀ムードに(J-82)

何の話かと言えば、10.1に宮内庁が婚姻の予定を発表した眞子内親王と小室圭さんの結 婚問題である。 4年前の婚約発表以来、二人は激しいバッシングの嵐を受け続けつづけてきたが、 初志を貫き、遂に今月26日婚姻届けを提出するところまで粘りぬいた。 “もう…

他人の記録など気にするな(J-81)

第一幕を終えたショータイム MLBはポストシーズンの熱い戦いが始まった。 大谷翔平のエンゼルスは、レギュラーシーズンを77勝85敗、Aリーグ西地区の4位に終わ り、ポストシーズン進出を逃してショータイムも第一幕を閉じた。 海を渡って既に4年目の大谷だが…

何用あって中国がCPTPPに(J-80)

想定外は自然現象の得意技だが、人間社会も負けず劣らず思いがけないことが多い。 裏返してみればそれは、どちらもよく分かっていないことの証でもある。 毎日が“驚き”の連続で満たされるのは、高度情報社会の宿命でもある。情報の価値は インパクトの強さに…

自民総裁選と立民枝野代表の遠吠え(J-79)

9.17自民党総裁選が告示され、河野太郎、岸田文雄、高市早苗、野田聖子の4氏が立候補 した。出馬を取りやめコロナ対策に専念するとした菅総理のおかげでもあるまいが、こ のところコロナ感染は急速に縮小しつつあり、世は総裁選一色の気配となってきた。 18…

ペナントの行方と珍現象の予感(J-78)

例年なら、そろそろマジック点灯かという時期になっても、プロ野球ペナントレースの 行方がなかなか見えてこない。 9.15現在、セ・リーグは2.5ゲーム差の中に3チームがしのぎを削り、ロッテが頭一つ抜 け出した感があるパ・リーグも、6ゲーム差の中に4チーム…

言いたい放題(J-77)

9月3日、前日まで続投に意欲を示していた菅総理が、総裁選不出馬を表明した。 その理由が、“新型コロナ対策に専念したいから”だという。誰が信じられようか。 “来週にも記者会見する”と言ったまま週半ばを過ぎたところを見ると、もはやその気が ないのかもし…

パラリンピック雑感(J-76)

“最年少記録は一度きりだが、最年長記録は(同じ人が)何度でも更新できる“ これは、パラリンピックの自転車競技で、日本人最年長の50歳で金メダルを獲得した 杉浦佳子選手が、優勝インタビューの中で発した言葉である。 事前に用意されていたのかもしれない…

五輪結果を深堀すれば(J-75)

海の向こうでは、19連敗中のオリオールズが終盤の大逆転勝利で、大谷の9勝目の権利 を消し、昼にはわが郷土の代表明徳が逆転サヨナラ負けを喫し、夜にはようやく復活登 板に漕ぎつけた期待の巨人菅野がKOを食らった。 こんな日はバイキングに倣ってこう叫ぶ…

東京五輪総括(J-74)

異例ずくめの東京五輪が17日間の日程を終え8日閉幕した。 その時を待っていたかのような台風襲来であるが、何はともあれ、無事に終了できたこ とを喜びたい。 9日の毎日新聞は、“異形の五輪閉幕”と題してコロナ禍の強行開催に批判的な論調を崩さ ず、連日の…

金の鎖は途切れたが・・・(J-73)

7月24日に開始されたオリンピック競技は今日で8日目、16日間の前半を終えた。 ここまでの日本選手の活躍は目覚ましく、これまでに獲得した金メダル17は、歴代最 多の16を超え中・米とトップ争いを繰り広げてきた。ここからの戦いもそう甘くはな いが、メ…

挑発に乗ってはならぬ(J-72)

オリンピック選手村の、韓国選手団の宿舎に欠けられていた横断幕が取り外された。 そこに至る経緯の詳細はよくわからないが、最終的にはIOCの指示によるものらしい。 韓国メディアは、日本の一部メディアが「反日宣伝」であると報じて極右団体が 騒ぎ、IOCが…

ショータイムは夢の途中(J-71)

「野茂は子供で大谷は孫みたい・・」 MLBのオールスター中継を観戦していたら、隣の妻が突然そうつぶやいた。 その心は、「野茂はハラハラ・ドキドキしたけど、大谷はワクワクだけ」だという。 (確かに・・・)そう言われてみるとそんな気がしないでもない…

情けなくも危ういポピュリズム(J-70)

(やっと気づいてくれたか・・)という思いがする記事を見つけた。 今日発売の「週刊新潮」が発表した“無視される真実”という特集である。 商売の邪魔をしてはいけないので詳細は省くが、その主張を総括した部分を紹介する とこんな調子だ。 “ワクチン効果で…

私のメダル予想(J-69)

大坂の吉村知事が“大都市のワクチン接種を優先せよ”と直訴した。 よくぞ言ったとほめてやりたい。と同時に、やはりそれを言えるのはこの人しかいない のかと少々寂しい気持にもさせられる。 現実的には人材不足で実行できなかったにせよ、もし早い時点で、例…

ネガティブキャンペーンに騙されるな(J-68)

観客数の最大が1万人かつ50%以下に制限されたとはいえ、有観客での開催が決まった 五輪がいよいよ目前に迫ってきた。選手団の到着が次々に報じられる中、そろそろメダ ル予想や有力選手の紹介などがあってもよさそうなのだが、この期に及んでもメディア は…

スポーツと芸と遊び(Y-34)

“遊びをせんとやうまれけむ 戯れせんとや生まれけむ 遊ぶ子どもの声聞けば わが身さえこそ ゆるがるれ“ これは平安時代に編纂された「今様」集、「梁塵秘抄」の冒頭を飾る有名な言葉として 知られています。編纂したのは、あの平清盛と生涯主導権争いを演じ…

善悪と美醜(Y-33)

“日本人は善悪を美醜で決める”という説があります。 例えば、横綱の白鵬がよくやる“張り手”やエルボーまがいの“勝ちあげ”がそれだといい ます。白鵬でなくても、横綱が立ち合いに変化をすれば座布団が飛びます。 それらは、反則ではないけれど“美しくない”と…

目標と手段の関係(Y-32)

それは「目標」なのかそれとも「手段」なのか、ときに混乱が生じるこの両者の関係に ついて、頭を整理してみたいと思います。 簡単に言えば、「目標」とはターゲットであり、「手段」とはそれを達成するため の“手立て”ということになるでしょう。だから、こ…

夢は突然に(J-67)

まさかまさかである。LPGAメジャー中のメジャー、今年の全米女子オープンは思いもよ らぬ展開となった。最後に首位の4アンダーで並んだのは、畑岡奈紗と笹生優花の二 人、夢かとも思うプレーオフが演じられる事態となったのである。 そしてプレーオフの3ホー…

わがコロナ騒動(J-66)

1週間前、軽い風邪の症状があり熱を測ってみたら37.4度ある。 例によって葛根湯を飲んでそのままベッドに入ったのだが、熱はどんどん上がって38.7 度になった。 あまり高熱にならない自分としては、記憶にない数値である。しかし、体の節々が痛い 他は咳や鼻…

五輪開催は世界との約束(J-65)

五輪開催まであと2か月余りとなってもコロナ感染収束の兆しが見えない中、中止の決 断を迫る動きが活発化している。メディア報道からは、国民の過半数が中止を望んでい るように感じられるのだが、本当にそうなのだろうか。もし、そうだとして、それは正 し…

首長の優先接種悪いのか?(J-64)

ようやくワクチン接種が始まったかと思えば、これがなかなかはかどらない。 その理由をつきつめていくと、ことごとく緊急事態下での特例(規制緩和)が定められ ていないことに集約されると思うのだが、果たしてその教訓は生かされるのだろうか。 それとも、…

どこかズレてる毎日の世論調査(J-63)

GWのさなか、毎日新聞が二つの世論調査結果を発表した。 コロナによる足止めのおかげで、有り余るほどの時間があり、その記事をじっくり 読ませてもらったのだが、どうもしっくりこない。どこかズレている感じがして ならないのである。 まず一つ目は、憲法…

ワンマンショータイム(J-62)

投げて 打って 走って、おまけに小技まで決めて・・・ 大谷翔平が絵にかいたようなワンマンショーを演じて、世界の野球ファンを魅了した。 ショウヘイ・オオタニが二度目のリアル二刀流で出場すると予告されていた4月26日の レンジャーズ戦は、試合前から全…

韓国に何が起きているのか(J-61)

4月21日、ソウル中央地裁は、元慰安婦らが日本政府に賠償を求めた訴えを却下した。 至極当然の判決なのだが、日韓両国の政府・メディア・国民ともに狐につままれたよう に唖然として、不思議な静寂が続いている。というのも、同じ地裁がほんの3か月前 に、別…