樗木(ちょぼく)の遺言と爺怪説

愛国的好奇高齢者の遺言と違和感をエッセイ風に・・・

2022-01-01から1年間の記事一覧

たかがランキングされどランキング(J-126)

“4年に一度世界が熱狂する”と言えばかつてはオリンピックしかなかったが、近年はこれ に替えて「FIFAワールドカップ」を挙げる人が多いかもしれない。そこまでではないと しても、勢いの差は歴然としている。サッカー人気の秘密はどこにあるのだろうか。 第…

「救済新法」はメディアのミスリードだ(J-125)

12月10日、土曜日にもかかわらず参院本会議が開かれ、異例のスピードで新たな法律が 誕生した。「法人等による寄付の不当な勧誘の防止等に関する法律」である。 しかし、この名を聞いて「あれ?」と思った人もかなりいるのではないだろうか。 これまで大手メ…

世界の王室(その2)アジア編(Y-45)

前回の欧州編に続き、アジアの王室を見てみましょう。 アジアの君主国は、日本、タイ、カンボジア、ブータン、ブルネイ、マレーシアの6ヵ 国ですが、やはりそれぞれに悩みを抱えています。 先ずはホットなところでマレーシアから・・・。 マレーシア マレー…

世界の王室(その1)欧州編(Y-44)

ノルウエー あまり大きなニュースにはなりませんでしたが、11月8日ノルウエー王室がルイーゼ王 女(51)の公務からの離脱を発表しました。 王女は現国王ハーラル5世の長女で、2002年作家のアリ・ベーン氏と結婚し3女を儲けま したが、16年に離婚、ベーン氏は…

歴史問題の肝所(Y-43)

いわゆる「歴史問題」は、話題になる度に私たちを重苦しい気分にさせてきました。 テーマとしては、慰安婦、靖国、徴用工、教科書などが挙げられますが、これらはいず れも似たような経緯をたどっています。代表的なパターンを示すとすれば、 (朝日新聞をは…

マイナカードのこれまでとこれから(J-124)

今月13日、政府は現行の健康保険証を2024年秋に廃止して、マイナカードと一体化した 「マイナ保険証」に切り替える方針を打ち出した。 ところが、総務省が19日に発表したように、マイナカードの普及率は、2016年1月から 6年9か月をかけて、ようやく50%越え…

二刀流の完成と伸びしろ(大いなる感謝と愛をこめて)(J-123)

MLBへの関心がほぼポストシーズンへと移り、10月5日のエンゼルス対アスレチックス の最終戦はただの消化試合になると思われていたが、思わぬ注目を集めることになっ た。この試合に、大谷選手が規定投球回数到達をかけて先発登板することになっていた からで…

○○の秋(J-122)

1000年の昔、清少納言は後世に残る「枕草子」を“春はあけぼの・・”と書き起こした。 数ある文学作品の中でも、これほど知られた書出しはないかもしれない。 しかし、じゃあ夏は?秋は?冬は?と聞かれると、自信をもって答えられる人は案外少 ないのではない…

日本の少子化と世界の人口問題(Y-42)

諸悪の根源は少子化にあり、これさえ解決すれば年金も経済もすべてがうまくいくと主 張する人たちがいる。そして、その解決策は”多子化“であると当然のごとくに言う。 さらに、「子供1人につき1000万円の支援金を出すくらいの政策が必要だ」などと無責 任な…

国葬について考えてみた(J-121)

まさか“検討士”の汚名を雪がんとした訳でもあるまいが、岸田総理にしては珍しい即断 即決が、自ら泥沼に足を踏み入れたような事態を招いている。 他でもない、安倍元総理の国葬問題である。 それも、総理が決意発表した直後は賛成派が多かったのに、今や反対…

教訓には賞味期限がある(Y-42)

9月5日、静岡県の認定こども園で3歳の女児が、約4時間も送迎バスの中に置き去りにさ れ、熱射病で死亡するという事故が発生した。女児は衣服を脱ぎ水筒は空になっていと 聞けば、その痛ましさは限りなく怒りさえこみあげてくる。 家内の第一声は「去年もあっ…

MVP 気になる行方(J-120)

8月の終わり、大谷が所属するエンゼルスは、ホームに東部地区首位を独走する人気の ヤンキースを迎え、今シーズン最後の3連戦に臨んだ。 しかし、チームは既にポストシーズンへの望みを完全に絶たれており、果たして観客が 足を運んでくれるかどうかというこ…

あずきバーが呼び覚ました記憶(Y-41)

「あずきバー」という名の氷菓がある。 1973年に井村屋が売り出して以来人気は衰えず、国民的商品とも言われるほどの存在感 を保ち続けている。固いのが特徴なので、「やわらか~い!」という誉め言葉しか知ら ないような今どきの若者には不人気かもしれない…

統一教会とメディア(J-119 )

長らく世の耳目を集めてきた問題と言えばコロナとウクライナであるが、この7月から は「旧統一教会」がそれに加わっている。とくにTVの世界では、ニュースもワイドショ ーもこの“3本建て”が定番となっている。いずれも出口が見えないものの、コロナは感染 者…

女子ゴルフ界に大型新星(J-118)

先週の「NEC軽井沢72」では昨年プロ入りしたばかりの岩井千怜(20)が初優勝し、 またまたニューヒロイン誕生に湧く女子ゴルフ界であるが、海の向こうから更なるビッ グニュースが飛び込んできた。アマチュアゴルフの最高峰ともいうべき「全米女子アマ 選…

百花繚乱の女子ゴルフ(J-117)

今年の全英女子オープンゴルフは、南アのA.ブハイが韓国の田仁智(チョンインジ)と のプレーオフを制して優勝した。3年前に渋野日向子と最終組で回った彼女が、再び最 終組で相まみえるというありえない展開の末、33歳にして悲願のアメリカツアー初の優 勝…

ウィルスプラネット(J-116)

新型コロナの感染が第7波に突入し、過去最大の大波となっている。 7月23日には1日の感染者数が20万人を超え、そろそろ下がり始めてもよさそうなものだ が、今日も各地域で最多記録更新が続いている状況だ。 だが世界を眺めてみると、このような局面にあるの…

チコちゃんに叱られる(J-115)

車で1時間ほどのところに弟が住んでいて、2,3か月に1度くらい肴持参で飲みに来る。 楽しみにしているのだが、“職場の関係者にコロナが出た“ということで、しばらく来訪 が途絶えた。 「ワクチンも打ってるし、陽性になっても免疫が強化されるだけだから、こ…

言論に異議あり(J-114)

7月8日、安倍元総理が奈良市で参院選の応援演説中、暴漢の凶弾を浴び死亡した。 “最も安全な国”ともいわれる日本で起きたこの事件は、“信じがたい惨劇“として世界に 衝撃を与えたが、ある意味”日本らしさ“をも漂わせている。 その一つは、犯行に使用された銃…

バレーボールが熱い(J-113)

「1972ミュンヘン・オリンピックで、男子が「金」女子が「銀」を獲得した団体競技と いえば?」・・・・クイズ番組にでも登場しそうなほど遠い記憶となってしまったこの 答えはバレーボールである。かつては“お家芸”とまで言われ人気を博したこの競技が、 長…

もう一つの参院選=SNS上の戦い(J-112)

前回のブログは、政党要件を満たしている既存政党についてしか述べていない。 新聞やTVが概ね対等に扱ってくれる、いわば表の参院選だ。 しかし、今回選挙がいつもと違うように感じられるのは、従来は「諸派」として「泡 沫」扱いされてきた政治団体が裏(SN…

参院選を色眼鏡で見る(J-111 )

第26回参院選が6月22日に公示され、7月10日の投開票に向けて18日間の戦いが始まっ た。前国会における立憲民主党の内閣不信任決議案が不発に終わったこともあって、 いささか盛り上がりに欠けるが、いつもと様子がちがうような気もする。立候補者数が やたら…

もう少し長生きしてみたい理由(J-110)

世に言う”新聞離れ“は自分の中でも進行中だが、今も必ず目を通す欄がある。 毎日新聞の川柳欄である。投稿者は年配の人が多いらしく、(…だよな)と思わず膝を 打つことがしばしばである。 無断で紹介させていただくが、6.11の岡良氏の次の句もその一つだ。 …

「電子計算機使用詐欺」って何?

何ともお粗末な事件である。取り上げるのもアホらしいとは思うのだが、ある意味現代 日本の縮図のようにも感じられるので、遅ればせながらこれに噛みついてみたい。 発端は、「新型コロナウイルス対策臨時特別給付金」の事務処理における単純なミスである。 …

日本核武装論は暴論か(Y-40)

プーチンの演説から 5月9日、モスクワの赤の広場では恒例の「対独戦勝記念式典」が挙行されました。 しかし例年とは違って、観覧席に外国要人の姿はなく、規模も縮小されていました。 無法なウクライナ侵攻で、世界から非難を浴びながらもこの式典を強行した…

憲法記念日の失望と希望(J-108)

5月3日憲法記念日の朝のこと、郵便受けに共産党の”チラシ“が投入されていた。 明らかに夏の参院選に向けた活動とみられ、”フライング“の感もするのだが、タイトル は”ロシアは侵略戦争やめよ“となっている。その中味は、この機会にロシアを非難し、 共産党に…

ウクライナのコサック魂(J-107)

大方の予想に反して、ウクライナが驚異的な頑張りを見せている。そのエネルギーの源は一体どこにあるのだろうか。 “そのヒントはここにある” とウクライナの国歌を引っ張り出してきたのがフジTVの「めざまし8」である。 いいところをついていると思うが、言…

東大入学式から小さな波紋(J-106)

4月12日の東大入学式における来賓祝辞が、小さな波紋を広げている。 この日来賓祝辞を述べたのは、東大校友会会長の宗岡正二氏と映画監督の河瀨直美氏の お二方であったが、ちょっとした騒ぎとなっているのは河瀨監督のスピーチだ。 その全文は東大のホーム…

中国の狙いは「漁翁得利」か(J-105)

ロシア軍の突然のウクライナ侵攻から50日、戦況はまさに泥沼化の様相である。 現在は、ウクライナ東部が主戦場となっているが、ロシア軍の民間人大量虐殺の実態が 明らかになるにつれ、一時は期待もされていた停戦・和平交渉はどこかへ吹っ飛んで行 ってしま…

首相公選制を再考する(J-104)

あまりホットな話題ではないが、今世界で起きていることと無縁ではないとも思うの で、この際「首相公選制度」について再考してみたい。 このテーマは、私の頭の中では賛否いずれの引き出しにも収まらず、長らく一時保管箱 に入れられたまま放置されてきた。…