樗木(ちょぼく)の遺言と爺怪説

愛国的好奇高齢者の遺言と違和感をエッセイ風に・・・

2024-01-01から1年間の記事一覧

和食の神髄(Y-67)

10月5日、90年代の人気番組「料理の鉄人」(フジTV)で解説を担当した、服部幸應氏 の急死が報じられた。まだ78歳で、直前まで元気な姿を見せていたこともあって、関係 者に衝撃を与えている。余談ながら、氏の本名は染谷幸彦である。服部姓は、料理学校 「…

新総理への微かな期待(J-151)

史上最多9人もの候補者が林立した自民党総裁選は、半ば予想通りに進み最後はちょっ としたサプライズの体で決着した。 第一回目の投票では、議員票と党員・党友票それぞれを同数の368として合計736票で 競い、予想通りの3候補が次の通り上位に並んだ。 候補…

「50-50」の衝撃(J-150)

9月20日朝、初秋とも思われない寝苦しさで目が覚め、タイマーで止まっていたエアコ ンをかけ直して二度寝した。今度はスッキリと目覚めてスマホをチェックすると、ドジ ャースVSマーリンズのゲームは5回を終了するところだった。 ここまでの大谷は3打席とも…

ショーヘイ神ってる(J-149)

8月25日、大谷翔平が対TBレイズ戦において「40-40」を達成した。 40-40とは1シーズン中のホームランと盗塁が40以上であることを意味する。 日本でなじみがないのは、未だ誰もこれをクリアした選手がいないからである。 MLBでは、パワーとスピードという両立…

パリ五輪総括(J-148)

<全般> 2024パリ五輪が閉幕し、各国のメダル獲得数の上位10傑は下表の結果となった。 日本のメダル総数は45で、全体の6番目になるのだが、順位は金メダル数の順で示され るのが通例なので、堂々の3位ということになる。但し、本来ならこのポジションを占 …

愛あるメダル予想(Jー147)

本日、パリ五輪が静かに開幕した。 静かにというのは、何となく盛り上がっていないような気がするからである。時差のせ いか遠くから音だけが少し聞こえる雷のような感じなのである。これから次第に熱を帯 びてくるのだろうが、さて、選手たちの活躍ぶりはど…

ペナントの行方(J-146)

2024年のプロ野球オールスター・ゲームは、セ・パが仲良く星を分けたと言えば聞こえ がいいが、両軍が放った安打数の合計が77、本塁打12本と球史に残る乱打戦であった。 これまでのレギュラーシーズンは、両リーグ合わせて3割打者がわずか3人、本塁打も17 本…

同じ釜の飯と頂芽優勢(Y-66)

海上自衛隊のヘリパイロットから、縁あって三菱重工のテストパイロットに転職し、そ れから10数年経過したころの話です。 三菱重工には知る人ぞ知る「社是」があり、その第一番目には 顧客第一の信念に徹し、社業を通じて社会の進歩に貢献する と謳われてい…

笹生と渋野・気になる二人(J-145)

ゴルフファンにとって、今年の全米女子オープンはたまらない4日間となった。 1946年から続くこの最高の舞台に、過去最多となる20人の日本人選手が出場し、しかも 連日リーダーボードを賑わしてくれたのである。 東京五輪「金」で今シーズン8戦6勝と、いわば…

日本人は外国人嫌いだと?(J-144)

5月17日(日本時間18日)ロサンゼルス市は、ドジャースの大谷選手を市議会に招き、 この日を「大谷翔平の日」に制定するという決議文を手渡し祝福した。 その夕刻、彼はこれに応えるかのようなリーグの先頭に立つ13号ホームランを放ち、チ ームの勝利に貢献…

ドジャースのアレ大谷のアレ(J-143)

例年6月になると大暴れする大谷翔平が、今年は5月早々ゾーンに突入したかに見える。 5月5日からの3試合で、12打数9安打(うち本塁打4本)、打率(.370)ホームラン数 (11)となって共にランキングのトップに駆け上った。 今シーズンの大谷は、昨年の肘の手…

武器禁輸のこれまでとこれから(J-142)

国内政治と世の関心が自民党議員の裏金問題で明け暮れる中、日・英・伊三国の共同開 発による次期戦闘機の第三国への輸出が認められることになった。これまで難色を示し てきた公明党が一定の条件のもとに歩み寄ったのである。 日本もようやく世界の常識が通…

新型コロナのこれまでとこれから(J-141)

このブログを始めたのは2020年3月で、新型コロナによる閉じこもり生活がきっかけの 一つであった。だから当然のごとく、Jシリーズ(爺怪説)の第一回目は「COVID -19は最強か」と題した新型コロナの話題となった。以来30数回にわたり新型コロナ に…

アカツキジャパンに注目(J-140)

「東京オリンピック」・・・と言っても3年前の話ではない。60年前の1964年(S39) に開催された、第一回東京オリンピックから話を始めたい。 国土の大半が焦土と化した敗戦から、わずか20年足らずで奇跡の復興を果たした日本は この年、世界に先駆けて高速鉄…

毎日新聞の世論調査に疑義あり(J-139)

戦争あり、地震ありで、内外共に喫緊の要事を抱える中で、岸田内閣の支持率低下が下 げ止まらない。 発端は裏金問題だが、それ自体は岸田内閣の責任に帰する問題ではない。国民は岸田首 相のリーダーシップの無さに失望しているのである。 それにしても2月19…

ECIと日本(J-138)

読売テレビに「そこまで言って委員会NP」というバラエティー番組がある。 2002年5月に特別番組として放映されたのが始まりで、2003年からレギュラー番組化さ れ今に続いている長寿番組だ。もう20年を超えたことになるが、日曜日のお昼というこ ともあり、随…

無敵の人(Y-65)

「無敵の」を広辞苑で調べてみると、“敵対できるものがない”“力の及ぶ相手がない”と あります。つまり、無敵とは”敵がいない“ではなくて”匹敵する者がいない“ことである と理解できます。 この言葉が、外国語の翻訳時などに生まれた、いわゆる“和製漢語”なの…

犬食禁止法と食文化(J-137)

これまでも、しばしば国際社会から非難されてきた韓国の「犬食」がようやく法律で禁 止されることになった。1月9日、韓国議会は出席議員210人中賛成208、反対0,棄権2 という圧倒的多数で「犬食禁止法」(犬の食用目的の飼育、食肉処理及び流通などの終 息…

新年早々の災害・事故と課題(J-136)

新年を迎え、なるべくなら明るい話題を取り上げたかったのだが、早々に生起した災害と事故が頭から離れず、しかもその報道が表面的すぎるように感じられるので、不本意ながらそのことについて述べてみたい。 世界情勢が厳しい中、日本は穏やかに暖かい正月を…