樗木(ちょぼく)の遺言と爺怪説

愛国的好奇高齢者の遺言と違和感をエッセイ風に・・・

「電子計算機使用詐欺」って何?

何ともお粗末な事件である。取り上げるのもアホらしいとは思うのだが、ある意味現代 日本の縮図のようにも感じられるので、遅ればせながらこれに噛みついてみたい。 発端は、「新型コロナウイルス対策臨時特別給付金」の事務処理における単純なミスである。 …

日本核武装論は暴論か(Y-40)

プーチンの演説から 5月9日、モスクワの赤の広場では恒例の「対独戦勝記念式典」が挙行されました。 しかし例年とは違って、観覧席に外国要人の姿はなく、規模も縮小されていました。 無法なウクライナ侵攻で、世界から非難を浴びながらもこの式典を強行した…

憲法記念日の失望と希望(J-108)

5月3日憲法記念日の朝のこと、郵便受けに共産党の”チラシ“が投入されていた。 明らかに夏の参院選に向けた活動とみられ、”フライング“の感もするのだが、タイトル は”ロシアは侵略戦争やめよ“となっている。その中味は、この機会にロシアを非難し、 共産党に…

ウクライナのコサック魂(J-107)

大方の予想に反して、ウクライナが驚異的な頑張りを見せている。そのエネルギーの源は一体どこにあるのだろうか。 “そのヒントはここにある” とウクライナの国歌を引っ張り出してきたのがフジTVの「めざまし8」である。 いいところをついていると思うが、言…

東大入学式から小さな波紋(J-106)

4月12日の東大入学式における来賓祝辞が、小さな波紋を広げている。 この日来賓祝辞を述べたのは、東大校友会会長の宗岡正二氏と映画監督の河瀨直美氏の お二方であったが、ちょっとした騒ぎとなっているのは河瀨監督のスピーチだ。 その全文は東大のホーム…

中国の狙いは「漁翁得利」か(J-105)

ロシア軍の突然のウクライナ侵攻から50日、戦況はまさに泥沼化の様相である。 現在は、ウクライナ東部が主戦場となっているが、ロシア軍の民間人大量虐殺の実態が 明らかになるにつれ、一時は期待もされていた停戦・和平交渉はどこかへ吹っ飛んで行 ってしま…

首相公選制を再考する(J-104)

あまりホットな話題ではないが、今世界で起きていることと無縁ではないとも思うの で、この際「首相公選制度」について再考してみたい。 このテーマは、私の頭の中では賛否いずれの引き出しにも収まらず、長らく一時保管箱 に入れられたまま放置されてきた。…

コロナは中国より出でて中国に還る(J-103)

過去最大の大波となったオミクロン株による第6波は、ピークを過ぎて下降局面にはあ るものの、未だ新規感染者が1日5万人程度の“高止まり”の状況にある。 そんな中で政府は、「蔓延防止等重点措置」を予てのプラン通り21日をもって全面解除 とすることにした…

ウクライナの出口(J-102)

2月24日に準備万端整えたロシア軍が一方的にウクライナ侵攻を開始して、早2週間が過 ぎた。その間これ以上のテーマはなく、またどのように頭の中に収めればいいのか、 考えが纏まらない。そんなわけで、毎日大量の情報をインプットしながらもブログに手 を付…

プーチンに”まさか”はない(J-101)

2月24日、ロシア軍がウクライナへの全面的な侵攻を開始し、首都キエフに迫っている。 北京五輪の前あたりから、アメリカなどが“もはや秒読みの段階”であると警報を発して いたが、日本のメディアや識者は“まさかそこまではやらないだろう”“オリ・パラ期間中 …

ロコ・ソラーレの快(J-100)

ロコ・ソラーレに敢闘賞を 2月20日、いくつかの汚点と課題を残しながら北京冬季五輪が閉幕した。 日本は、史上最多となる18個のメダルを獲得したが、これはJ-96 で紹介したGracenote の予想とほぼ同じ結果であり、私的にはやや不満があるものの、選手たちは…

ワリエワの怪(J-99)

発端は、8日に予定されていたフィギュア団体・表彰式の突然の延期であった。 IOCはその理由について、まだコメントできない”と口を濁したが、9日に五輪専門誌の 「インサイド・ザ・ゲームズ」がワリエワのドーピング疑惑であると暴露した。 同日、RUSADA(ロ…

Saraの涙・柚子の意地(J-98)

Saraは勿論高梨沙羅のことで、柚子は中国のファンが付けた羽生結弦の愛称である。 期待されながらメダルを逃したこの二人、おそらく私の心の中には、2022北京五輪を代 表するようなエピソードとして深く刻まれることになりそうだ。 スキージャンプ・混合団体…

嫡出推定の見直し報道への違和感(J-97)

“自らは何もしない”というレッテルを貼られそうな岸田総理だが、オミクロン株の蔓延にもかかわらず案外支持率を保っている。それが“聞く力”の証明なのかどうかは分からないが、波風を立てず、何となくうまくやっているようにも見える。派手さはなくても、経…

北京冬季五輪展望(J-96)

冬季五輪といえば、概ね人口100万にも満たない程度の“田舎都市”が開催地となる。 ところが今回の北京は人口2000万以上の大都市である。しかも、「夏」・「冬」の両方 を開催する初めての都市として名が刻まれることにもなる。 その第24回冬季オリンピックが5…

贅沢の罠(Y-39)

「ぜいたくは敵だ」という戦時中のスローガンは、当時を描いた映画の場面などにも使 われて有名ですが、これに一字を加えて、「ぜいたくは素敵だ」とした落書きがあった というエピソードがあります。割と有名なので耳にしたことが在るかと思います。 この標…

コロナより深刻な認知症(J-95)

新型コロナの嵐が2年以上吹き荒れ、日本は6回目の波に襲われている。この間に確認さ れた感染者は1月14日までの累計で183万人を超え、感染力が増したオミクロン変異株 による第6波は、第5波を超える大波になるのではないかと懸念されている。 ところが、幸…

OKはまさかの展開に(J-94)

Oはオミクロン株、Kは韓国大統領選挙のつもりである。それがOKどころかまさかの展開になっている。 先ずはオミクロン株。昨年11月南アフリカで確認されたオミクロン変異株は、あっとい う間に欧米に広がり、これまでにないスピードで感染拡大を続けている。 …

盛る文化・削ぐ文化(Y-38)

はじめにお断わりしておきますが、「盛る文化」も「削ぐ文化」も私の造語なので権威 はありません、悪しからず。 簡単に言うと、「盛る文化」というのは、いわゆる「絢爛豪華」というか“きらびやか” な文化、「削ぐ文化」は、そのきらびやかさを削り落とした…

本物と偽物(Y-37)

正月恒例の人気番組に「芸能人格付けチェック」というのがあります・・・と始めて、 (この話題前にも取り上げたことがあるな・・)と思い出しました。 探してみたら、去年の1月4日に書いた、「知識と教養」にありました。 そして大胆にも、「知識」が現在完…

終わりと始め(Y-36)

大晦日、とくに見たい番組がなく、久しぶりに紅白歌合戦をたっぷりと観た。 残念ながら、初めて聞く歌や知らない歌手が多かったが、映像だけは少し楽しめた。 その流れにまかせて、“行く年くる年”の除夜の鐘を聞きながら、こんなことを思った。 行く年と来る…

謹賀新年

今年もよろしくお願いします

日はまた昇るだろうか(J-93)

エアコンと電話機が続けさまに故障した。 思い返してみると、ここ数年の間に冷蔵庫、掃除機、給湯器などが次々に故障してい て、何となく最近の家電製品全般に不満を抱きながら、馴染みの販売店に足を運んで唖 然とした。多くの商品が入荷待ちになっており、…

漠然とした不安(J-92)

“キット来る”と脅され続けてきたコロナ第6波の気配がない。 ある意味不気味な沈静化がここまで続くと、オオカミ少年の譬えが頭をよぎるものの、 漠然とした不安はぬぐえない。 その訳は、この沈静化が日本だけにみられる特異な現象であり、しかもその理由が…

一年で最も嫌なとき(Y-35)

日本の四季は美しく、それぞれに趣があり味わい深い。 しかし私には、毎年それを忘れさせるような苦手な時期が存在する。 それが今のこの時期、12月の数週間である。 先ずは気候の問題だ。 元来、寒さは苦手な方だが、厳寒期よりもこの時期―ウィンドブレーカ…

O騒ぎの顛末や如何に(J-91)

“O騒ぎ”というのはオミクロン株に関する一連の騒動のことである。 我が家では、“デルタの次はオミクロンなの?”という妻の一言で始まった。 “いや、その間には大したことない変異株がいくつもあったということだろう。 ギリシャ文字とアルファベットはよく似…

ツバメの恩返し・成る(J-90)

今年の日本シリーズは、共に2年連続最下位からの見事な復活優勝を遂げたヤクルトVS オリックスという戦いになった。両チームとも久しぶりの優勝で、舞い上がっているか 燃え尽きているかのどちらかだろうと、この最後の戦いにはあまり期待していなかった の…

何だか青い立民代表候補(J-89)

先の総選挙で野党第1党の立憲民主党が惨敗し、枝野代表が未練を残しながら辞任し た。そして現在、新たな代表を選ぶための選挙戦が繰り広げられているわけだが、気の 毒なほど世間は冷めている。野党代表だから仕方がないとしても、支持層の拡大につな がり…

恐るべしAIのコロナ感染予測(J-88)

「AI恐るべし」といっても囲碁将棋の話ではない。 新型コロナ感染者の将来予測である。具体的には第6波の予想だ。 この情報を仕入れたのは昨日(11.23)の毎日新聞である。 「AI予測第6波は控えめ?」というタイトルのその記事は、いつもなら全面広告に当て …

国民栄誉賞ってなんだろう(J-87)

大谷翔平が国民栄誉賞を「まだ早い」と言って辞退したという。 「当たり前でしょう」と、打診した側のセンスを疑わざるを得ない。 性格がいいから表には出さないが、彼の心のうちはこうかもしれないのだ。 “ボク、来期はもっと上を目指しているんですけど・…