樗木(ちょぼく)の遺言と爺怪説

愛国的好奇高齢者の遺言と違和感をエッセイ風に・・・

2022-01-01から1年間の記事一覧

コロナは中国より出でて中国に還る(J-103)

過去最大の大波となったオミクロン株による第6波は、ピークを過ぎて下降局面にはあ るものの、未だ新規感染者が1日5万人程度の“高止まり”の状況にある。 そんな中で政府は、「蔓延防止等重点措置」を予てのプラン通り21日をもって全面解除 とすることにした…

ウクライナの出口(J-102)

2月24日に準備万端整えたロシア軍が一方的にウクライナ侵攻を開始して、早2週間が過 ぎた。その間これ以上のテーマはなく、またどのように頭の中に収めればいいのか、 考えが纏まらない。そんなわけで、毎日大量の情報をインプットしながらもブログに手 を付…

プーチンに”まさか”はない(J-101)

2月24日、ロシア軍がウクライナへの全面的な侵攻を開始し、首都キエフに迫っている。 北京五輪の前あたりから、アメリカなどが“もはや秒読みの段階”であると警報を発して いたが、日本のメディアや識者は“まさかそこまではやらないだろう”“オリ・パラ期間中 …

ロコ・ソラーレの快(J-100)

ロコ・ソラーレに敢闘賞を 2月20日、いくつかの汚点と課題を残しながら北京冬季五輪が閉幕した。 日本は、史上最多となる18個のメダルを獲得したが、これはJ-96 で紹介したGracenote の予想とほぼ同じ結果であり、私的にはやや不満があるものの、選手たちは…

ワリエワの怪(J-99)

発端は、8日に予定されていたフィギュア団体・表彰式の突然の延期であった。 IOCはその理由について、まだコメントできない”と口を濁したが、9日に五輪専門誌の 「インサイド・ザ・ゲームズ」がワリエワのドーピング疑惑であると暴露した。 同日、RUSADA(ロ…

Saraの涙・柚子の意地(J-98)

Saraは勿論高梨沙羅のことで、柚子は中国のファンが付けた羽生結弦の愛称である。 期待されながらメダルを逃したこの二人、おそらく私の心の中には、2022北京五輪を代 表するようなエピソードとして深く刻まれることになりそうだ。 スキージャンプ・混合団体…

嫡出推定の見直し報道への違和感(J-97)

“自らは何もしない”というレッテルを貼られそうな岸田総理だが、オミクロン株の蔓延にもかかわらず案外支持率を保っている。それが“聞く力”の証明なのかどうかは分からないが、波風を立てず、何となくうまくやっているようにも見える。派手さはなくても、経…

北京冬季五輪展望(J-96)

冬季五輪といえば、概ね人口100万にも満たない程度の“田舎都市”が開催地となる。 ところが今回の北京は人口2000万以上の大都市である。しかも、「夏」・「冬」の両方 を開催する初めての都市として名が刻まれることにもなる。 その第24回冬季オリンピックが5…

贅沢の罠(Y-39)

「ぜいたくは敵だ」という戦時中のスローガンは、当時を描いた映画の場面などにも使 われて有名ですが、これに一字を加えて、「ぜいたくは素敵だ」とした落書きがあった というエピソードがあります。割と有名なので耳にしたことが在るかと思います。 この標…

コロナより深刻な認知症(J-95)

新型コロナの嵐が2年以上吹き荒れ、日本は6回目の波に襲われている。この間に確認さ れた感染者は1月14日までの累計で183万人を超え、感染力が増したオミクロン変異株 による第6波は、第5波を超える大波になるのではないかと懸念されている。 ところが、幸…

OKはまさかの展開に(J-94)

Oはオミクロン株、Kは韓国大統領選挙のつもりである。それがOKどころかまさかの展開になっている。 先ずはオミクロン株。昨年11月南アフリカで確認されたオミクロン変異株は、あっとい う間に欧米に広がり、これまでにないスピードで感染拡大を続けている。 …

盛る文化・削ぐ文化(Y-38)

はじめにお断わりしておきますが、「盛る文化」も「削ぐ文化」も私の造語なので権威 はありません、悪しからず。 簡単に言うと、「盛る文化」というのは、いわゆる「絢爛豪華」というか“きらびやか” な文化、「削ぐ文化」は、そのきらびやかさを削り落とした…

本物と偽物(Y-37)

正月恒例の人気番組に「芸能人格付けチェック」というのがあります・・・と始めて、 (この話題前にも取り上げたことがあるな・・)と思い出しました。 探してみたら、去年の1月4日に書いた、「知識と教養」にありました。 そして大胆にも、「知識」が現在完…

終わりと始め(Y-36)

大晦日、とくに見たい番組がなく、久しぶりに紅白歌合戦をたっぷりと観た。 残念ながら、初めて聞く歌や知らない歌手が多かったが、映像だけは少し楽しめた。 その流れにまかせて、“行く年くる年”の除夜の鐘を聞きながら、こんなことを思った。 行く年と来る…