樗木(ちょぼく)の遺言と爺怪説

愛国的好奇高齢者の遺言と違和感をエッセイ風に・・・

2021-01-01から1年間の記事一覧

善悪と美醜(Y-33)

“日本人は善悪を美醜で決める”という説があります。 例えば、横綱の白鵬がよくやる“張り手”やエルボーまがいの“勝ちあげ”がそれだといい ます。白鵬でなくても、横綱が立ち合いに変化をすれば座布団が飛びます。 それらは、反則ではないけれど“美しくない”と…

目標と手段の関係(Y-32)

それは「目標」なのかそれとも「手段」なのか、ときに混乱が生じるこの両者の関係に ついて、頭を整理してみたいと思います。 簡単に言えば、「目標」とはターゲットであり、「手段」とはそれを達成するため の“手立て”ということになるでしょう。だから、こ…

夢は突然に(J-67)

まさかまさかである。LPGAメジャー中のメジャー、今年の全米女子オープンは思いもよ らぬ展開となった。最後に首位の4アンダーで並んだのは、畑岡奈紗と笹生優花の二 人、夢かとも思うプレーオフが演じられる事態となったのである。 そしてプレーオフの3ホー…

わがコロナ騒動(J-66)

1週間前、軽い風邪の症状があり熱を測ってみたら37.4度ある。 例によって葛根湯を飲んでそのままベッドに入ったのだが、熱はどんどん上がって38.7 度になった。 あまり高熱にならない自分としては、記憶にない数値である。しかし、体の節々が痛い 他は咳や鼻…

五輪開催は世界との約束(J-65)

五輪開催まであと2か月余りとなってもコロナ感染収束の兆しが見えない中、中止の決 断を迫る動きが活発化している。メディア報道からは、国民の過半数が中止を望んでい るように感じられるのだが、本当にそうなのだろうか。もし、そうだとして、それは正 し…

首長の優先接種悪いのか?(J-64)

ようやくワクチン接種が始まったかと思えば、これがなかなかはかどらない。 その理由をつきつめていくと、ことごとく緊急事態下での特例(規制緩和)が定められ ていないことに集約されると思うのだが、果たしてその教訓は生かされるのだろうか。 それとも、…

どこかズレてる毎日の世論調査(J-63)

GWのさなか、毎日新聞が二つの世論調査結果を発表した。 コロナによる足止めのおかげで、有り余るほどの時間があり、その記事をじっくり 読ませてもらったのだが、どうもしっくりこない。どこかズレている感じがして ならないのである。 まず一つ目は、憲法…

ワンマンショータイム(J-62)

投げて 打って 走って、おまけに小技まで決めて・・・ 大谷翔平が絵にかいたようなワンマンショーを演じて、世界の野球ファンを魅了した。 ショウヘイ・オオタニが二度目のリアル二刀流で出場すると予告されていた4月26日の レンジャーズ戦は、試合前から全…

韓国に何が起きているのか(J-61)

4月21日、ソウル中央地裁は、元慰安婦らが日本政府に賠償を求めた訴えを却下した。 至極当然の判決なのだが、日韓両国の政府・メディア・国民ともに狐につままれたよう に唖然として、不思議な静寂が続いている。というのも、同じ地裁がほんの3か月前 に、別…

天晴な二人(J-60)

コロナという暗雲を吹き飛ばし、日本の隅々まで光を届けた“あっ晴れな”アスリートが 注目を集めている。 競泳女子の池江璃花子と男子ゴルフの松山英樹の二人だ。 白血病から復帰して間もない池江は、今月3日から10日にかけて行われた日本選手権で 4冠を達成…

逆玉に世間は辛い(J-59)

薄幸の少女が王子に見初められるといった物語は、古今東西、実話・創作織り交ぜて あまた存在する。 いわゆるシンデレラストーリーで、日本流に言えば玉の輿というやつだ。 そして、その結末は概ねハッピーエンドで締めくくられる。 余談になるが、シンデレ…

真二刀流はホロ苦スタート(J-58)

米国の4月4日、日曜日の夜、アナハイムでのエンゼルスvsホワイトソックス戦は、 MLB 注目の一戦となり全米中継された。この日エンゼルスはDH制をとらず、初先発の 大谷選手が2番打者として登録されることが分かっていたからである。何やかやデータ を掘り返…

世界は甘くない(J-57)

自慢にはならないが、年寄りのくせに夜更かしの朝寝坊である。 それがどういうわけか6時前に目が覚めてしまった。 覚めたからには観ずばなるまい。今日はMLBの開幕で日本人投手が先発する。 しかも二人である。ツインズの前田とパドレスのダルビッシュ投手だ…

さくら満開ー楽しみな二人(J-56)

あちこちから開花宣言や花便りが届けられる中、こちらに一つ、あちらに一つ、あっ晴 れな花が開いたというニュースだ。 こちらの花はJLPGAツアーの小祝さくら、今年第一戦のダイキンオーキッド(沖縄)に 続き、先週のTポイントENEOSでも優勝し、早くも3戦…

今度はブタか(J-55)

芸人Nがたまたま発した謎かけ問答が炎上したのは、ついこの間のことで前回のブログ に書いたとおりである。 そこでは「犬」という言葉が差別的とされたわけだが、今度は「ブタ」が侮辱発言だと されて、こともあろうに、五輪式典の統括者の首が飛んだ。 新聞…

差別失言とことば狩り(J-54)

世に、差別発言と決めつけられてしばしば袋叩きにされている発言は、本人には全くそ の気はなく、いうなれば“差別失言”であることが多い。 今月12日、日テレの「スッキリ」でアイヌ民族の女性を取り上げたドキュメンタリー 作品を紹介した際、お笑い芸人の脳…

ジェンダーフリーと夫婦別姓について(Y-31)

3月8日が「世界女性デー」ということで、例年通り、日本の男女格差問題があちこちで話題となりました。 もはや聞き飽きた感もありますが、日本の男女格差は121位であるとか、女性の働きや すさランキングが主要29か国中の28位であるとか、女性閣僚の割合が15…

楽観は母の形見(Y-30)

何となくではありますが、楽観論(者)・悲観論(者)あるいはオプチミスト・ペシミ ストといった言葉を、最近はあまり見聞きしなくなったような気がします。 これに取って代わる言葉としては、ポジティブ・ネガティブが一般的で、若者たちの間 ではネアカ・…

自転車のあおり運転と玉川発言から(J-53)

テレ朝玉川さんの発言が小さな波紋を広げている。 24日の「羽鳥慎一モーニングショー」で、自転車のあおり運転を”バカ中のバカ“と厳し く断罪し、”どうすればこういう人がいなくなるのか・・分からない“とコメントしたらしい。 “らしい”というのはその番組を…

Naomi の時代(J-52)

大坂なおみ選手の2度目の全豪制覇から3つのことを感じた。 一つは、S.ウィリアムズの後継女王争いから、大阪が頭一つ抜け出したということだ。 年齢的に見て、彼女にはまだ“伸びしろ”があり、今後しばらくは大坂なおみの時代が続 きそうな気配が濃厚である。…

いい国の証明(Y-29)

思いのほか高い支持を得てスタートした菅内閣でしたが、その後は調査するたびに支持率が下がり、ようやくこの2月になって少し盛り返しました。 支持率を下げた原因には、コロナ対策の不手際などがあげられていますが、どうもそればかりではないようにも思わ…

森会長発言と不寛容社会(J-51)

本人が発言を撤回し謝罪したにもかかわらず、批判の嵐が吹き止まない。 毎日新聞は、連日一面トップでこの話題を取り上げ、6日の見出しは、 「森会長擁護・世間とのズレ」である。 その”世間とのズレ“がちょっと引っかかって、我もまた世間であるとの思いで…

コロナ報道と私のスタンス(J-50)

当ブログを始めたきっかけの一つが“コロナ自粛”だったので、ある意味当然なのだが、 これまでずいぶんコロナを話題にしてきたように思う。何を書いてきたのかはっきりと は覚えていないが、一括りにすればそれは大手メディアの報道(姿勢)に対する素朴な 疑…

ワクチンを知ろう(J-49)

新型コロナの猛威は一向に衰えを見せず、なかなか先が見通せない中、最後の切り札として期待されていたワクチンの接種が、米・欧・中・印などで始まった。 相対的に、日本はかなり遅れていると言わざるを得ないが、ワクチン担当に指名された 河野規制改革担…

新大統領の就任演説を読む(J-48)

“どちらが勝っても歴代最高齢”という候補者の、あまり美しくない大統領選に勝利した バイデン新大統領が、20日就任演説を行った。 議事堂前の広場は、大群衆の代わりに国旗が立ち並び、前大統領の列席もないという 異例の就任式であった。 新大統領のスピー…

コロナが暴いた医療システムの弱点(J-47)

朝も昼もそしてどの局も、ワイドショーの話題は新型コロナで始まる。 今年届いた年賀状で、6割以上にコロナのコメントがあったことを思えば、それも当然 かとも思う。しかし、最近の報道を観ていると、「ちょっと待ってくれ!」と言いたくなる場面が時々ある…

謝罪すべきは誰なのか(J-46)

不愉快なニュース 新年早々の不愉快なニュースである。 韓国のソウル中央地裁が8日、日本政府に対し、提訴した元慰安婦12人に賠償金の支払いを命ずる判決を下した。 原告の7人は既に死亡し、残る5人の元慰安婦も90歳以上、考えるまでもなく異様な裁判である…

左と右 (Y-28)

上下左右と言えば壁、前後左右と言えば地面といった平面における方向がイメージ されますが、上(うえ)・下(した)前(まえ)・後(うしろ)・左(ひだり) ・右(みぎ)と読んだときは、自分を中心とした立体的な方向が浮かんできます。 それらの方向は、…

知識と教養(Y-27)

クイズ王の呼び名 「芸能人格付けチェック」という、正月恒例の人気番組があります。 まあ、ちょっと変わったクイズ番組というジャンルに入るかと思います。 この番組を貫くコンセプトがあるのかどうかは知りませんが、“日常の生活が「一流」 あるいは「本物…