樗木(ちょぼく)の遺言と爺怪説

愛国的好奇高齢者の遺言と違和感をエッセイ風に・・・

緊急事態宣言の波紋(J-10)

 

遂にというか、ようやくと云うべきか、

今日4月7日、安倍首相が「緊急事態宣言」を発出し、

19時から記者会見を行った。

既に、その内容は報じられていたからか、さしたる反響はなく

落ち着いたものであった。

というより、その地域として指定された7都府県は、

“待ってました”とばかりに、細部計画を発表するという

手際の良さであった。

 

これがもし3月初め頃だったとしたら、

どうなっていたであろうか。

野党は水際作戦の失敗をしつこく追求し、

メディアは、経済はどうなる? 教育はどうなる? 休業補償は?

と不安を煽り、

庶民は”買いだめ“に狂乱したであろう。

それを思えば、”なかなかの“策略かも”と妙に感心したくもなる。

 

海外の反応はどうであろうか。

時事通信は、

「遅い、強制力がなく効果に疑問」といった英BBC、米CNNなどの

コメントを伝えている。

正直「お前たちには言われたくないなあ」という感じだ。

これに対して、文春オンラインは、

“この効果がなかった場合、国民が自ら、より強力な権限を

国家権力に与えようとする動きが出て来はしないか“

とおかしな心配をしている。

それが日本のリベラルなのであろう。

ともあれ、強制力のない指示が発せられる中で

どのような変化が見られるか、

日本の「民度」が試されている。

                      20204.07