樗木(ちょぼく)の遺言と爺怪説

愛国的好奇高齢者の遺言と違和感をエッセイ風に・・・

大河ドラマ(麒麟が来る)の違和感(J-3)

大河ドラマ麒麟が来る)の違和感

 

私は昔からの大河ドラマファンで、

花の生涯」や「花神」などは、

今でも忘れられないシーンがいくつかある。

ところが、このところずっと “イマイチ” が続いている。

 

今年の「麒麟が来る」は、

従来のヒールがヒーローになるという私好みの設定で、

しかも池端俊策脚本ということで大いに期待したのだが、

何か”違和感“を感じて仕方がない。

時代物を全くの現代語で演じることには もう慣れてしまったので

違和感の犯人はそこではない。

信長ファンの友人が言うにはキャスティングだという。

あまりにも自分のイメージから かけ離れすぎているという。

そこまでではないが、確かに何かがおかしい。

それは、登場人物の年齢と俳優の年齢との

”ギャップ” にあるのではないかと思って調べてみた。

 

帰蝶が信長に嫁いだのは1548年、桶狭間の戦いの12年前であるが、

この時、登場人物の年齢と俳優の年齢は下表のとおりである

登場人物  竹千代  帰蝶   信長   光秀   道三

配役    (岩田) (川口) (染谷) (長谷川) (本木)

       6   14   15   24   57

      (8) (25) (27) (43) (54)   

違和感の 原因はどうやら

竹千代役の岩田琉聖と道三役の本木雅弘以外の3人にあるようだ。

 

例の友人は「もう観るのやめようかな」と言っているほどなのだが、

謎の人物、岡村隆史演じる「菊丸」が水野信元/於大兄妹に仕える

“忍び”であることが分かって、私自身は俄然興味がわいてきた。

それに、竹千代の捉え方が実に新鮮で面白い。

日本人は “けなげ” に弱いところがあるので、

”竹千代効果”で人気が上昇しそうな予感がしている。

                      (2020.3.16)