MLBの後半戦を展望する
MLBは前半戦を終了し、オールスターゲームを挟んで今日から後半戦が始まる。
後半といっても、既に97試合程度が消化されており残りは75試合ほどになる。
今シーズン最大のテーマは、LAドジャースの連覇(初)なるかである。言い換えれば、
それを阻止するのはどのチームなのかということでもある。
そして、現在のところ期待通りの展開となっている。
ポストシーズンに進出するのはどのチームか。現在各地区の首位に立っているチーム
と、ワイルドカード上位のチームを挙げれば次のとおりとなっている。
アメリカン・リーグ 勝 負 総得点 総失点
東地区 ブルージェイズ(TOR) 55 41 440 423
中地区 タイガース (DET) 59 38 482 395
西地区 アストロズ (HOU) 56 40 418 362
ヤンキース (NY) 53 43 501 390
レッドソックス(BOS) 53 45 491 430
マリナーズ (SEA) 51 45 451 419
レイズ (TB) 50 47 449 388
東地区は激戦区だ。現在ブルージェイズが2ゲーム差で首位に立っているが、総得点440
総失点423で、501/390のヤンキースの上位にいるのは何とも不思議である。最終的には
順位が入れ替わる可能性が高い。レッドソックス、レイズにもチャンスがある。
その他の地区については、あまり波乱は起きそうになく、中地区はタイガースが独走し
てア・リーグの最高勝率を挙げ、西地区はアストロズが順当に勝ち上がるだろう。
そして、ア・リーグを制するのはヤンキースかアストロズになるのではないだろうか。
ナショナル・リーグ 勝 負 総得点 総失点
東地区 フィリーズ (PHI) 55 41 438 375
中地区 カブス (CHC) 57 39 512 393
西地区 ドジャース (LA) 58 39 518 449
ブリュワーズ(MIL) 56 40 457 376
メッツ (NYM) 55 42 426 381
パドレス (SD) 52 44 383 376
ジャイアンツ (SF) 52 45 399 382
レッズ (CN) 50 47 441 410
東地区はフィリーズとメッツが激しく競り合っているがこのままフィリーズが逃げ切る
のではないか。メッツは史上最高契約でヤンキースから移籍したファン・ソトの得点圏
打率が1割台に低迷し期待外れとなっている。しかし両チーム共、ポストシーズンには
進めるだろう。
中地区もカブスとブリュワーズ首位争いを繰り広げ、最終順位は入れ替わる可能性があ
るが両者共にポストシーズンには進出するだろう。
西地区はドジャース、パドレス、ジャイアンツの三つ巴となりそうな気配であったが、
このところパドレス、ジャイアンツは失速気味でドジャースの順当勝ちとなるだろう。
しかし、ポストシーズン最後の切符をつかむチームの行方は混とんとしている。
さて、ドジャースの連覇を阻止するチームがあるとすればどのチームであろうか。
前半戦において、ドジャースがいわゆるスイープ(3タテ)を食らったチームは三つあ
る。5月中旬のエンゼルス、そして7月のアストロズ、ブリュワーズだ。5月のエンゼル
ス戦は先発投手のローテーションが崩壊した直後でもあり”たまたま”の感が強いが、7月
の連敗はドジャースの不調というよりも”相手が強かった”という印象が残る。そして、
この2チームがポストシーズンに進出してきそうなのである。つまり、ナ・リーグを制す
るカギはブリュワーズ、ワールドシリーズを制するカギはアストロズが握っているよう
な気がするのである。
ポストシーズンで直接対決があるかどうかは分からないが、とくにブリュワーズは気に
なるチームだ。7月の対戦でドジャースは山本、カーショー、グラスノーが先発したが、
相手のペラルタ、ミジオロウスキー、キンタナに対し3試合で4得点しか奪えずスイープ
されてしまった。オールスターにも選出されたペラルタ、ミジオロウスキーそしてクロ
ーザーのメギルを擁する投手陣は強力であり、野手陣もスターはいないが若くて勢いがある。
幸か不幸か、後半戦の最初のカードがそのブリュワーズで、ドジャースはグラスノー、
シーハン、カーショーが先発し、相手はプリースター、ペラルタ、キンタナの予定だ。
先発3投手の合計勝敗数は、ドジャースが6勝1敗ブリュワーズ24勝9敗で何だか分が悪そ
うな気配である。ポストシーズンでは山本、大谷、スネルの登板見込まれるが、この3
連戦で前回のように打撃陣が抑え込まれると相手に自信を持たれてしまうだろう。
また、アストロズとは、それぞれがリーグの覇者にならない限り対戦が実現しないわけ
だが、なんとなく今年のWSはHOU対LAとなりそうな気がしてならない。ドジャース
は、実は昨シーズンもアストロズには1勝2敗と負け越しており、もし勝ち上ってくれば
難敵であることに違いはない。
何はともあれ、今日からのブリュワーズ戦はポストシーズンを占う上からも見逃せない
戦いとなる。
・・・久しぶりの投稿です。 その間当ブログをフォローしてくださった方にはお詫
びとお礼を申し上げます。体調は維持しておりますので続けるつもりですが、以前より
は少なくなると思います。 理由の一つはAIですが詳細は省略します。・・・
2025.07.19