本日、パリ五輪が静かに開幕した。
静かにというのは、何となく盛り上がっていないような気がするからである。時差のせ
いか遠くから音だけが少し聞こえる雷のような感じなのである。これから次第に熱を帯
びてくるのだろうが、さて、選手たちの活躍ぶりはどうであろうか。
東京大会の前にはずいぶんとメダル予想なども賑やかで、当ブログでも私の予想を発表
した。(「私のメダル予想」2021.7.4)
そして、私の「金」予想は27個で結果は27、つまりピタリと当たったわけである。
しかし、当たったのは数だけで、競技種目を全て当てたわけではないので、自慢にはな
らない。
今回、誰か予想してないかなあと思って探してみたら、現代ビジネスに高橋洋一先生の
記事があった。タイトルは“パリ五輪「日本の金メダル数」は正確に予想できる・・・
数量分析で見えた「メダルは国力に比例する」その意外なメカニズム”で、これは編集
者が付けたものだと察するが、読まずにはいられないタイトルとなっている。
始めの部分は都知事選の得票数予想で、小池290万、石丸170万、蓮舫130万と予想し、
その結果がそれぞれ291.8万、165.8万、128.3万だったので「ドンピシャ」だったという
話である。それはメディアの怪しいサンプリング調査に惑わされなかったからだと自慢
(?)しているのだが、実はメディアに惑わされた私の傍で、“蓮舫さんは勝てない。
半分も票を取れないだろう”とうちのカミさんも予想していたので、「ドンピシャ」も
それほどのものではない。
さて、高橋先生の数量分析とはどういうものかといえば、簡単に言うとGDP3000憶ドル
につき1個の割合で「金」を獲得し、それに開催地なら+7、旧共産圏なら+3を加える
というものである。そして、その計算方法により導き出した「金」予想は、
米:41~46,中:39~44、日:10~15、仏:19~29
というものである。
そこには競技種目に対する分析などは全くない。しかも予想幅が広すぎる。だから私は
これを「メダル予想」とは認めたくない。一言で言えば、「愛」がないのである。
もう一つ、有名なアメリカの調査会社「Gracenote」の予想はこうなっている。
日本の「金」は合計12で、その内訳は
陸上:1,フェンシング:2、体操:3、柔道:2,スケボー:1、レスリング:3
である。
個人的には、Gracenoteは以前から日本を過小評価する傾向があるような気がしてお
り、今回も納得いかない予想である。
私自身は今大会の分析はあまりやっていない。だから予想する資格は全くないと分かっ
ているのだが、2つの予想にあまりにも「愛」がないので、私の「愛あるメダル予想」
をしてみたくなった。次の通りである。
<私の愛ある金メダル予想>
競技種目 予想金メダル数 金を獲得した選手(未定)
フェンシング 2
体操(男子) 3
柔道(男女) 5
スケートボード&ブレイキン 2
レスリング(女子) 3
スポーツクライミング&サーフィン 1
バレー&バスケット&サッカー 1
ゴルフ&卓球&バドミントン 1
競泳&自転車 1
合計 20
これは勿論、外国開催五輪の日本最高記録であるが、はからずも前東京大会の27個から
高橋先生の言う開催国追加分7個を引いた値になっている。しかも後で分かったことだ
が、「チーム・ジャパン」の目標値も「金20」だそうで、割と現実味のある目標なの
である。
2024.07.27