世界に蔓延する新型コロナの真相
-とくに日本や東アジアの死者数が欧米に比して桁違いに少ない
理由について―
昨日(7.27)、京大の上久保教授と順天堂大の奥村教授による
驚くべき新説が発表されたはずなのだが、新聞・TVは、
どうやら無視する気配である。
まあ、これまでの主張が真っ向から否定されているのだから
無理もないが、相も変わらず自らの使命に対する自覚がない。
メディアからの引用ができないので、自分で要約するしかないが、
両先生の主張を一言でいうと、
“日本ではすでに集団免疫が達成されているので、その免疫が
消えてしまわないように、ある程度ウィルスにさらした方がいい“
というものだ。
“PCR検査も、三密回避も、マスクも消毒も意味がない。
必要なことは、このウィルスの変異型の出現を監視することだ。“
というのだから衝撃である。
しかも、“これは事実を解析した結果であり、仮説ではない”
と、自信満々なのである。
とりあえずその論理をおさらいしてみよう。
① 2019.12ごろ、中国で弱毒性のS型コロナが発生し、それが変異して
少し毒性を強めたK型とともに日本や周辺のアジア諸国に拡大した。
② ウィルスは武漢で強毒のG型に変異し武漢は閉鎖(1.23)されたが、
直前に武漢を脱出した大量(500万)の中国人を含め、11月から
3月初旬までに184万人の中国人が来日、S・K型感染が一気に
拡大した。欧米はいち早く(2・1)中国からの渡航を禁じたので、
K型が流入しなかった。また、インフルエンザが流行していた米国
などは、ウィルス干渉(コロナとインフルは流行すると他方を抑制
する)もあってK型が入ってこなかった。
③ S型への抗体を持つ人にG型が入った場合は、型の異なる同種の
ウィルスに感染することで劇症化する「抗体依存性感染増強(ADE)
が発生し患者は重症化するが、K型の場合はTリンパ球が反応して
できる「細胞性免疫」がワクチンのように働き、G型の侵入を防ぐ。
④ 上海で変異したG型は、イタリアを経由して世界各国に拡大したが、
日本や東アジアの国では先に獲得したK型免疫により武漢G,欧州Gに
対抗し、結果的に重症化を防ぐことにつながった。
要するに、強毒のG型に襲われる前に、K型がひそかに蔓延して
いたかどうかによって東アジアとそれ以外の国々の明暗が分かれた。
以上により、日本では、すでに集団免疫をほぼ達成しているので、過度に
恐れる必要はない。
PCR 検査はコロナの残骸を探し当てているようなもので、
今後は、精度を高めた抗体検査に移していくべきだという主張である。
あまりにも ”できすぎている“ 感が強いのだが、ある意味、これまでの疑問
を解消してくれるような ”気持ちのいい“ 筋書きでもある。
たしかに、7月に入ってからのデータを見ると、27日現在で、感染者(陽性)数
11,396人に対し、死亡数は24人にとどまっている。
死亡したのはほとんど高齢者で、中部大の武田先生の言葉を借りるならば、
“死んだ人がたまたまコロナだった” というレベルである。
前回紹介した高橋説には、”日本人の98%の人は自然免疫で治っている。
その理由はおそらくBCGではないか” という部分に弱点があった。
BCGの影響はなさそうだというのが大方の見方であるからだ。
それに比べ上久保新説には、素人の私にはツッコミどころがない。
しいて言えば、コロナにS,K,Gという3種類があるというのは事実
だろうかという疑問である。
専門家の反論なり指摘なりを、是非とも聞きたいものである。
2020.07.28