樗木(ちょぼく)の遺言と爺怪説

愛国的好奇高齢者の遺言と違和感をエッセイ風に・・・

「変なおじさん」の死を無駄にするな (J-8)

 

当ブログの第1回、のテーマは、

「人生は途中で終わるもの」であり、

2回は「人は死なない」であった。

まさにそれを証明するかのような

「変なおじさん」の急死である。

 

マルチタレント「志村けん」は、今月17日から

体調を崩し、20日入院、23日新型コロナ感染判明、

そして292310分、人工心肺装置を付けた状態で

意識を回復することなく永眠した。

 

芸能界の喪失感は尋常ではなく、

その動揺ぶりは、

いかに彼の存在が大きかったかを、物語っている。

そして皮肉にも彼の急死は、

新型コロナに対してこれまでに発せられたいかなるメッセージよりも、

大きなインパクトを与えたに違いない。

 

ただ、冥福を祈るばかりであるが、

私の中では、「志村けん」は死んではいない。

むしろ、新型コロナの犠牲者となって

まさしく、“人生を途中で終えた”ことによって

人々の心の中で、“伝説のコメディアン”として

生き続けるに違いない。

 

新型コロナの攻撃に対して、いまだ有効な反撃力を持たない

私たちとしては、ここが我慢のしどころである。

               -合掌―

                      20203.31