樗木(ちょぼく)の遺言と爺怪説

愛国的好奇高齢者の遺言と違和感をエッセイ風に・・・

日本の対応 案外悪くないかも (J-2)

今日 「春のセンバツ中止」が決定された。

予想していたことではあるが 悲しい。

これに対する 球児たちのコメントが立派すぎて

思わず涙が出た・・・私だけではあるまい。

今日はまた 3.11 ということで

COVID-19 関連の話題は少し控えめであったが

このところ ニュースやワイドショーの大半は

ずっとこの話題で占められている。

ある番組では ほぼ1か月にわたり

「ともかく もっとPCR検査を・・」

「韓国、イタリアに出来て 日本に出来ないわけがない」

と主張し続けているコメンテーターがいる。

もうそろそろ、

”何故それができないのか” に迫る取材なり調査なりを

聞かせてもらえるのではないかと待っているのだが、

一向にその気配がなく、

「前にも言いましたが・・」と言って同じ言葉を繰り返す。

意地悪な見方をすれば、

彼は 日本の感染者数に急増の気配がなく、

比較的落ち着いていることが気に入らないらしいのである。

そして、病院をたらいまわしにされた挙句

やっと検査してもらったら”陽性だった”などという

極めて稀なケースなどを取り上げるため実態がつかめない。

そこで私は 新聞・TV から離れてネットに切り替えてみた。

そして、それは正解であった。

 

まず、日経新聞提供の感染者マップを基に作成した下表を見ていただきたい

           COVID-19 感染者数の推移      単位(人) 

 月日

 1.21

 2.20

 2.25

  3.1

 3.11

 世界

   295

 76195

 80252

 87162

117626

 中国

   291

 75002

 77658

 79824

 80778

 日本

     1

    93

   171

   256

   608

 韓国

     1

   346

   977

  3736

  7755

 イラン

 

     2

    61

   593

  8042

 イタリア

 

   229

 

  1128

 10149

 アメリ

 

 

    53

    62

   754

(注)日本のデータはクルーズ船を除いた数値

 

この表からわかることは、

韓国、イラン、イタリアの急増の激しさであり、

アメリカの今後に対する懸念である。

日本の数値は検査が行き届いていないからで、

本当は10倍くらいの感染があるといった声もあるが、

ここで厚労省のホームページを見てみよう。

 

厚労省のデータによると3月10日12:00時点で

これまでに実施したPCR検査は延べ9,600人(21,174件)で

そのうち陽性であった者が513人だということだ。

とくに疑わしい人を対象として検査を行い、

陽性と判明したのは その約5.3%に過ぎないのだから

とても10倍もの感染者が潜んでいるとは考えにくい。

 

ここで、日本の当初の作戦が(どの国もそうだと思うが)

”なるべく初期段階での急拡散を抑えて医療崩壊を防ぎ

有効な治療法や体制を整える”であったことを思い出してみると

日本の対応は案外うまく運んでいるようにも思われるのだが

いかがであろうか。

 

行政側の対応がさほど的確だとも思われないにもかかわらず

結果として”まずまず”である理由として考えられるのは

一つには日本人の清潔好きな生活習慣にあると思うのだが、

もうひとつ気になっていることが在る。

それは、花粉症との関連である。

花粉症のない(少ない)北海道で感染が拡大したことが

素朴な疑問として残っている。

海外のケースはどうなのだろうか。

もし、”花粉症の人は新型コロナに感染しない”

なんてことがあれば明るいニュース(?)になるかもしれないのだが

これが人騒がせな”フェイクニュース”にならないことを願っている。

                     (2020.3.11)