樗木(ちょぼく)の遺言と爺怪説

愛国的好奇高齢者の遺言と違和感をエッセイ風に・・・

2020-01-01から1年間の記事一覧

ファクターXが見えてきた?(J-25)

ファクターXというのは、 誰もが知るノーベル賞受賞者山中先生から出た言葉である。 “日本の新型コロナ感染被害が、その対策の甘さに比して緩やかなのは、 何らかの知られざる要因が隠されているに違いないという主張だ。 山中先生は、文芸春秋6月号の橋下…

注目すべき情報を何故無視するのか(J-24)

アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のチームが、注目すべき事実を発表した。 この大学、今や信用ならないWHOに代わって、最も信頼される存在なのだから 重みがある。 医学分野のノーベル賞受賞者は16人を数え、未だ感染者ゼロという岩手県の、 達増拓也知事…

これからが、これまでを決める(J-23)

5.25、とり残されていた首都圏と北海道の「緊急事態宣言」が解除され、 新聞の見出しに従えば「全面解除」となった。 しかし、これがゴールでないことは、 言う方も聞く方も十分承知しているわけで、 「で?」とでも言いたいような、少々しらけた発表の場と…

スッキリしない結末 (J-22)

何ともまあ品のない事件が起きてしまった。 「よりによって・・」 「こともあろうに・・」 「○○ともあろうものが」といった、 普段あまり使わない言葉を総動員しても、 まだ足りないほどの呆れたスキャンダルである。 週刊文春が報じた、東京高検黒川検事長…

風向きが変わるかも? (J-21)

今日(5/21)、近畿3府県の緊急事態宣言が、予想通り解除された。 ここまでの吉村大阪府知事の手腕は、各方面から高く評価されているが、 私も同感である。 今回のパンデミックを、セキュリティの問題として捉えているのは、 彼だけかもしれないと思ったりも…

記憶は自分好みに変化する(Y-17)

前回(Y-16)で、「NOと言わない人生もある」を書きましたが、 かなり古い記憶がベースとなっているので、少々気になって 「『NO』と言える日本」を取り寄せ、読み返してみました。 記憶とはー“私の”と云うべきかもしれませんがーいい加減なものです。 実は…

NOと言わない生き方もある(y-16)

「NOと言える日本」がベストセラーになったのは 1989年のことでした。 石原慎太郎とソニーの盛田さんという珍しい共著で、 もう30年以上も前のことになります。 本のタイトルは、おそらく編集者によるものでしょうが、 よほどインパクトがあったとみえて、そ…

庶民とメディアの関係(J-20)

私はこの頃、 「マスメディアを誤解していたかもしれない」 と思い始めている。 一般論として、 「マスメディアは、敗戦を機に180度向きを変えた」 と語られることが多い。 つまり、「鬼畜米英」などの感情むき出しの口調で、 一貫して国民を煽り続けていた…

コロナが明らかにしたことと今後のこと(J-19)

かれこれ20数年、飽きもせず川沿いの道を散歩している。 その間に、 バレーボール選手ほどしかなかった桜の苗木は大木となり、 護岸工事が進んでカワセミの姿が減った。 それらは、いつの間にか徐々に変化してきた現象なのだが、 中には急変した現象もある。…

テレ朝モーニングショーの不可解な主張(J-18)

観るのをやめていたテレ朝モーニングショーを, 久しぶりに覗いてみて驚いた。 他局はもう出口戦略が主な話題となっているのに、 相変わらずの初動対処批判とPCR検査を増やせ の一点張りなのである。 しかも今朝(5.7)は、いつもの岡田氏に加えて、強力な助…

コロナを遺産にできるか(J-17)

日本のコロナ汚染が始まって約3.5か月、 ようやく、まともな議論が始まったような気がしている。 具体的には次の3点だ。 「死亡数」を評価尺度に取り上げるようになったこと。 これまでメディアは、PCR検査数が少なすぎること に焦点を合わせて、日本の対応…

ルーチンを変えてみた (J-16 )

冷めたG.W.は、東京都の新たな感染者 連続50人切で始まり、 ようやく自粛効果が・・と一瞬湧きたったが、その後は再び 160人越えの連続にもどってしまった。 多くの人ががっかりすると同時に、このウィルスとの戦いが 容易ならざるものであることを、改めて…

自分らしさと自分のあいだ (Y-15)

“自分探しの旅に出る” この言葉は、 サッカーの元日本代表N選手が、自身の引退会見で発表した ”今後の予定” でした。 あの時は、 “かっこいい!” という反応とともに、 “自分は「探す」ものではなくて、「つくる」ものだ” というツッコミもあって、すこしば…

理想は「虹」、現実は「影」(Y-14)

このところ、世界中から発信される情報の大半が、 新型コロナウィルスの話題で占められています。 いわば、情報社会にも“パンデミック”が発生している かのような有様です。 しかし、よく考えてみると、 世の中が比較的平穏なときにあっても、 流れるニュー…

前言を取り消さない理由(J-15)

前回の「敢えての安倍弁護」で、 酔いに任せて、大先生二人の実名を挙げて批判した。 何となく後味が悪く、あくる日は、 削除するか反省文を書くか、そのどちらかしかないなと 一旦は思った。しかし、外国メディアの日本語版など 少々手を広げて調べた結果、…

敢えての安倍弁護(J-14)

このところ、識者の安倍政権批判が目立つような気がする。 その代表として二方のご意見を取り上げ、あえて反論してみたい。 まず、ファンの一人である私ながら、 「あれれ?」と思った文春オンライン(週刊文春4.9)の記事。 内田樹先生の “「無策な安倍政権…

自粛に慣れよう (J-13)

かれこれ一か月、ささやかな自粛を続けている。 誰も来ないし、パチンコにも行かない。 しかし、そんなことは、さほど苦にはならない。 辛いのはスポーツ中継がないことだ。 何せ、「今年はショーヘイ、しぶこ、Olympic」 と年賀状に書いたほど、大いなる期…

こだわるテレ朝Mショーに噛みついてみる (J-12)

遂にというか、やはりというべきか、 なんと今朝(4.16)のテレ朝モーニングショーは、 ノーベル賞受賞者の本庶佑先生を”みこし”に乗せて、 またもや PCR検査拡大の必要性を訴えた。 出来る限りPCR検査を拡大して無症状の感染者を摘出し 隔離する必要がある…

祖国とは国語(その6)(Y-13)

長々とこの「祖国とは国語」というテーマで、 「日本人が守るべき最後の砦は国語」である という話を続けてきましたが、読み返してみると、 もう一つ説得力がないようにも感じます。 それは私の表現力の限界でもあるわけですが、もうひとつ 「それは何のため…

コロナの効用 (J-11)

敢えて、袋叩きになりそうな題をつけたが、それには理由がある。 いつの時代にも変なことをいう輩がいるが、そのすべてが必ずしも “悪”というわけでもなかったし、むしろ私はそんな人が好きな性格 だからである。 そしてときどき、そんな人の真似をしてみた…

祖国とは国語(その5)(Y-12)

・・(Y-11) のつづきです・・ <日本語の豊かさ> ☆外国人にとっての日本語 ☆ お笑い世界のM-1などにも出場し、一時人気者となった、 アメリカ生まれの「厚切りジェイソン」という芸人がいます。 しばらく姿を見かけませんが、彼の得意ネタに 「漢字難しい…

緊急事態宣言の波紋(J-10)

遂にというか、ようやくと云うべきか、 今日4月7日、安倍首相が「緊急事態宣言」を発出し、 19時から記者会見を行った。 既に、その内容は報じられていたからか、さしたる反響はなく 落ち着いたものであった。 というより、その地域として指定された7都…

祖国とは国語(その4)(Y-11)

・・・(Y-10)のつづきです・・・ <日本人の造語センス> 始まりは1984年らしいのですが、毎年12月1日に 「新語・流行語大賞」が発表されます。 新語の中には、例えば「朝シャン」などのように、 広辞苑に採用されるものもあれば、 いつの間にか忘…

祖国とは国語(その3) (Y-10)

...( Y-9 )の続きです... <表意文字と表音文字の合体> 表意文字と表音文字を融合させた日本語の優位性を語る前に、 まず「バカの壁」などでおなじみの養老孟司先生のおどろくべき 話を取り上げたいと思います。 養老先生によると、 “・・脳の部位に損傷…

祖国とは国語(その2)(Y-9)

<日本人が守るべきもの> 私と同僚の「日本が守るべきものは何か」という議論は、 つまるところ、「国体の継続」というところにたどり着きましたが、 二人とも、まだ何か究極の価値にたどり着いていないような ”物足りなさ“を感じていました。 そして、ごく…

何とか持ちこたえている? (J-9)

今回のブログは、 4月1日のデータをもとにして 2日に一旦書き上げたものだが、 2日当日の感染者数が3日連続となる記録更新で、 オーバーシュートの気配も感じられる様相だったので、 笑われるだけかと思いアップするのを中断したものである。 ところが、今日…

祖国とは国語(その1) (Y-8)

<日本が守るべきもの> その昔、 「日本が守るべきものは何か」 ということで、ある同僚と議論したことが在りました。 きっかけは、自衛官が起こした不祥事に対して、 あるコメンテーターが、 「国民の生命と財産を守るべき自衛官が・・・」 と非難発言をし…

「変なおじさん」の死を無駄にするな (J-8)

当ブログの第1回、のテーマは、 「人生は途中で終わるもの」であり、 第2回は「人は死なない」であった。 まさにそれを証明するかのような 「変なおじさん」の急死である。 マルチタレント「志村けん」は、今月17日から 体調を崩し、20日入院、23日新型コロ…

頑張れ無観客試合 (J-7)

「贅沢だ!」と叱られそうだが、 一年中スポーツ中継ばかり追っかけていた身には、 辛い毎日が続いている。 とくに今年は、 MLBを含めて、プロ野球中継を楽しみにしていたので、 欲求不満が募る。 仕方なく、無観客の練習試合などを見ているのだが、 これが…

情報の価値を決めるもの (Y-7)

哲学者ならずとも、誰でも 「人間ってなんだろう・・・」と考えることが、 一度や二度はあると思います。 そして、この疑問から多くの名言や格言が生まれています。 最も有名なのは、パスカルが残した言葉、 「人間は一本の葦に過ぎない。だがそれは考える葦…